電気自動車とガソリンの軽自動車、購入するならどっちがお得?
原油価格の高騰や急激な円安の影響でガソリン価格が高騰し話題となりました。世界的に電気自動車への移行が進むなか、次に買う車をどうするか検討している人にとってどの車を買うべきか気になるところではないでしょうか。今回は電気自動車とは何か、電気自動車とガソリンの軽自動車の違い、どちらを購入するのがお得かについてまとめます。
電気自動車とは
電気自動車とは電気を動力として走行する自動車のことです。日本で電動車両として分類されているのは以下のタイプです。
・ハイブリッド車(HV)
・電気自動車(EV)
・プラグインハイブリッド車(PHV・PHEV)
・燃料電池自動車(FCV)
ハイブリッド車は電気とガソリンの両方を動力源としている自動車です。発進時や低速走行時に電気を使い、走行時にはガソリンエンジンを使用します。ガソリンエンジンがバッテリーに充電してくれるため、電気自動車のような充電は不要です。ただ、欧米ではハイブリッド車は電動車両とは認められていませんので注意が必要です。
電気自動車は文字通り、電気で動く自動車です。ガソリンエンジンを搭載せず、バッテリーでモーターを動かすため、走行中にCO2を排出しないという特徴があります。
プラグインハイブリッド車は外部から充電できるハイブリッド車です。満充電状態にすればガソリンエンジンを使用しなくても走行可能なハイブリッド車であり、ガソリンエンジンの稼働を前提とするハイブリッド車とは異なります。
燃料電池車は水素と酸素から水を生み出す反応を利用して発電し、その電力を使って走行する車です。こちらも、ガソリンを燃焼させないため走行中にCO2を排出しません。2022年9月に、アメリカのカリフォルニア州が2035年までに電気自動車100%を義務付ける規制を承認しました。今後、海外ではハイブリッド車の販売が縮小し、電気自動車やプラグインハイブリッド車の販売が増加すると予想されます。
ガソリンの軽自動車との違い
電気自動車とガソリンの軽自動車は環境面と経済面で違いがあります。
環境面の違い
電気自動車は基本的に走行中CO2を排出しません。プラグインハイブリッド車はガソリン使用時にCO2を排出しますが、バッテリーが満充電であれば使用されないため、ガソリン車よりもCO2排出量をかなり抑えられます。それに対し、ガソリンの軽自動車は普通乗用車より少ないとはいえ、走行中にCO2を排出してしまいます。環境問題を重視するなら、電気自動車を選択するのがよいでしょう。
経済面の違い
経済面は2つの側面から考える必要があります。1つ目は初期費用です。電気自動車の価格は同じタイプのガソリン車と比べると割高です。また、導入から年数がたっていないため、中古車の流通量が少ない状況が続いています。それに比べ、軽自動車は新車購入費用も中古車流通量もともに多く、初期費用をかけずに手に入れられます。
2つ目はランニングコストです。電気自動車のメリットはランニングコストが安いことです。電気自動車の燃費はよく、ガソリン車の半分以下という試算もあるのでかなりお得だといえます。ガソリンの軽自動車も一般的な車両よりコストがかかりませんが、それでも電気自動車に比べると燃費が悪いと考えられます。
従って、ランニングコストに注目すれば電気自動車に軍配が上がります。つまり、初期費用で見るならガソリンの軽自動車の方がよく、ランニングコストで見るなら電気自動車のほうがよいという結論になります。電気自動車のほうがよいという結論になります。
購入するならどっちがお得?
電気自動車とガソリンの軽自動車のどちらを購入するのがよいのでしょうか。長期間使用するのであれば電気自動車、短期間で買い替えを検討するのであればガソリンの軽自動車の方がお得です。今回購入してから10年間、買い替えを予定していない場合は補助金を多くもらえる今購入し、10年間でランニングコストの差額分を回収できます。
しかし、短期間での買い替えを予定している場合、ランニングコストより初期費用を削減するほうが重要です。比較的安価なガソリンの軽自動車を購入しつつ、電気自動車の値下がりや電動の軽自動車登場まで待ちます。電気自動車に関する技術は日進月歩の勢いで向上しているため、よりお得な電動車が登場するまでコストが比較的安いガソリンの軽自動車を使用したほうがお得です。
まとめ
今回は電気自動車とガソリンの軽自動車の違いや、どちらを購入するべきかといった内容を解説しました。世界各国でCO2の排出規制が強化されると考えると、電気自動車への転換が急速に進むと予想されます。そうなると、電気自動車のラインアップが増え、今以上にお得な電気自動車が登場するかもしれません。短期的にはガソリンの軽自動車がお得ですが、長期的には電気自動車のほうがお得なのではないでしょうか。