軽自動車にかかる税金の種類にはどのようなものがある?節税方法も解説!
軽自動車の購入を考えているけど、税金にはどんなものがあるのだろう。だいたいいくらぐらいの相場なのだろうか。節税する方法はあるのだろうか。このような疑問を抱えている方はいませんか。今回は軽自動車にかかる税金の種類と大まかな費用相場、そして税金を安く抑えるコツについてご紹介します。
軽自動車にかかる税金の種類とは?
軽自動車にかかる主な税金は、「軽自動車税」「自動車重量税」「環境性能割」の3つです。
まず、1つ目の軽自動車税は毎年4月1日時点での所有者に納税義務が発生し、翌年の3月31日までの税金を5月末までに先払いで納める必要があります。普通自動車の自動車税は都道府県に納めますが、軽自動車は各市町村に納める地方税となっています。なので、納税の確認や納税書の発行などは車検証に記載のある住所の役場で行います。
その金額は、新車登録された年度や、自家用か事業用かによって金額が変わってきます。自家用車なら、2015年4月1日以降に登録された場合は1万800円、2015年3月31日以前に登録された場合は7,200円となっています。
また、2つ目の自動車重量税ですが、こちらは国に納める国税となります。新車購入や車検時に、車検証の有効期間の分を先に納付します。自家用の軽自動車を新車で購入した場合は、最初の車検までの有効期間は3年なので、納める重量税は3年分となります。
また、継続検査の車検の場合は、新たに発行される車検証の有効期限は2年なので、重量税も2年分となります。また、普通自動車の重量税は0.5トンごとに増額されますが、軽自動車の重量税は車両の重さに関係なく一律となっています。また、重量税は環境性能に優れたエコカーの場合は「エコカー減税」が適用されます。こちらは2023年4月30日までに新規購入された車が対象となります。
3つ目の環境性能割は、2019年10月の消費税増税に合わせて廃止された「自動車取得税」という税金の代わりに導入された税金です。軽自動車の場合だと、取得価格の0%〜2%が課税されます。燃費性能がよいほど税額が安くなるという特徴があります。
軽自動車にかかる税金の大まかな費用相場
それでは軽自動車にかかる税金の費用相場はどのくらいになるのでしょうか。例として、2021年12月にエコカーではなく減税対象にならない200万円の軽自動車を、自家用として新車で購入した場合の税金の大まかな費用を見ていきましょう。
まず、軽自動車税が1万800円となります。次に、自動車重量税が9,900円となります。そして、環境性能割が200万円の2%が課税になるとして、4万円となります。すべての合計が、6万700円となります。もし電気自動車などのエコカーの場合でしたら、自動車重量税が50%減もしくは免税になったり、環境性能割が免税になったりするのでさらに安くなります。
また、軽自動車税は登録から13年過ぎると増額されます。加算される税額は、2015年4月以降の税額である1万800円に対して20%増額された金額となるので、1万2,900円となります。
さらに、エコカー減税の適用外の軽自動車だと、車検時に払う重量税が新車登録されてから13年経過時と18年経過時で増額されます。13年未満だと6,600円だったのが、13年経過で8,200円、18年経過で8,800円になります。なので、エコカー減税の対象に当てはまらない軽自動車の場合、長く所有しているほど税金が高くなってしまいます。
軽自動車にかかる税金を安く抑えるコツ
まずは、軽自動車税を安く抑える方法です。軽自動車税は普通自動車とは違い月割り課税がなく、4月1日時点で車を所有している場合に納税義務が発生します。ということは、4月1日時点で車を所有していなければ、その年は軽自動車税の支払いは不要であるということです。なので、軽自動車の購入は4月2日以降で、なおかつなるべく早い方がお得であるといえます。
また、グリーン化特例という税制度を利用するという手もあります。この制度は、2021年4月1日〜2023年3月31日に登録された新車の環境性能によって自動車税が減額されるというものです。「概ね75%減税」が適応されると、かなり自動車税を安く抑えることができます。
また、軽自動車重量税も環境性能に優れたエコカーの場合は「エコカー減税」が適用されるので、こちらも節税につながります。新車購入時には「25%減」「50%減」「75%減」「免税」の4段階となっており、車検時には「50%減」「免税」の2段階となっています。
以上をまとめると、エコカー減税の適用対象になる軽自動車を4月2以降に購入するのが一番税金を安く抑える方法だといえます。
いかがでしたか。軽自動車にかかる主な税金としては3種類でシンプルですが、エコカーであるかそうでないか、13年以上経過しているかそうでないかなどの違いで税金の額が変わってくることがわかりました。税金を安く抑えるコツを意識して、なるべくお得に軽自動車を手に入れたいですね。この記事がお役に立てれば幸いです。