軽自動車が向いている人と向いてない人の違いについて解説!
現在の新車販売台数のうち、37%は軽自動車が占めており3人に1人以上が軽自動車を選んでいます。ここでは軽自動車の購入を検討している人に役立つ、軽自動車を購入するメリットとデメリット、どんな人が軽自動車を購入するべきなのか、軽自動車が向いている人と向いていない人の特徴をご紹介します。
軽自動車を購入するメリット・デメリット
軽自動車のメリットは何といってもコストパフォーマンスがよいことです。普通車と比べてかなり維持費を抑えることができます。具体的には税金、車検費用、高速道路の料金などです。軽自動車の税金は2015年4月1日以降に販売された車の場合1万800円です。
一方、普通車は排気量によって自動車税額が異なりますが、総排気量が1,000cc超1,500cc以下でグリーン化特例対象車でない場合は年間で3万500円程度と3倍近い差があり、5年間同じ車に乗った場合、差額は10万円近くなります。
車検費用も軽自動車はメンテナンスに必要な資材の量が少なく、タイヤなどパーツの平均単価も安いことから相場は4万円~7万円です。普通車の車検の相場は5万円~10万円なので、軽自動車は車検費用も安くすむといえます。高速道路の通行料金も軽自動車は普通車よりも2割程度安く設定されています。
燃費についても軽自動車は普通車よりもよいといわれています。環境にもよりますが、軽自動車は車体が軽いため流れのよい一般道であれば同じガソリン量で普通車の2~3倍走行できるケースもあります。車両本体の価格も普通車と比較して安いことが多く、軽自動車は総じてコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
軽自動車は車体が小さいため駐車スペースを確保しやすいのもメリットです。小回りがきいて運転しやすいので、運転が苦手な人にも使いやすいといわれています。日本は道の狭い市街地が多く、軽自動車は日本の道路事情や住宅事情にも合っています。車体が軽い分制動距離が短くブレーキが効きやすいので緊急時の危機回避がしやすいという特徴もあります。
普通車は購入時に運輸局で車両登録を行わなければなりませんが、軽自動車は軽自動車検査協会に書類を提出するだけで済みます。普通車のように実印や印鑑証明の提出も必要なく、購入時の手続きが簡単な点も軽自動車のメリットです。
軽自動車の定員は4人までという決まりがあります。普通車は車種によっては10人まで乗れるので、一度に乗れる人数が少ない点はデメリットといえます。また、排気量が小さいため速度が出しにくく、加速もしにくいため、坂道を上るときなどはストレスを感じることがあります。
軽自動車は車体が軽いため、強風の時にあおられやすく、車同士が衝突する相互事故では普通車よりも衝撃を受けやすく死亡率もやや高くなります。軽自動車はあおり運転の標的にもなりやすく、安全性の観点で普通車を選ぶ人も多くいます。
軽自動車が向いている人の特徴
軽自動車の定員は4名です。そのため、基本的に1人~2人で乗るという人には軽自動車がおすすめです。通勤や通学、子どもの送り迎えやスーパーでの買い物といった用途であれば軽自動車が適しています。大学生~20代で、まだ経済的に余裕のない若い世代や、将来に向けて貯蓄しておきたいという人にも、維持費の安い軽自動車はおすすめです。
公共交通機関があまり充実しておらず、生活の足として一人1台車が必要なエリアに住んでいる場合にも軽自動車は強い味方になります。駐車スペースが狭い場合や狭い道が多いエリアに住んでいる場合も、軽自動車が適しています。
軽自動車は車体が小さく小回りがきいて運転がしやすいので、運転があまり得意ではない人にもおすすめです。近距離で、基本一人で使う場合は、軽自動車のデメリットを感じるシーンは少ないでしょう。
軽自動車が向いてない人の特徴
家族が5人以上いる家庭や、友人を頻繁に乗せたいと考えている人など、人を大勢乗せる機会が多そうな場合は定員4名の軽自動車は適していません。キャンプなどのアウトドアやゴルフが趣味など、積み込む荷物が多くなりそうな場合も普通車のほうがいいでしょう。
また、高速道路や険しい坂道を走ることが多い場合も、パワーのある普通車のほうがいいでしょう。長距離を走る機会が多いのであれば、シートが厚くて疲れにくく、パワーと重量があって走りも安定する普通車を選んだほうが快適です。ドライブが好きな人や車を楽しみたいという人も軽自動車では満足できない可能性が高いです。
普通車はSUVやスポーツカーなど車種が幅広いため、より多くの人を満足させてくれます。維持費が高くても乗り心地を重視したい人や、車にこだわりたい人は普通車を選んだほうがいいでしょう。
軽自動車はパワーが少なく定員も4名までですが、車両も維持費も普通車と比べて安く、運転しやすい、駐車スペースが見つけやすいといったメリットがあります。軽自動車が向いているかどうかは、車の用途によって異なります。こちらで紹介した内容も参考に軽自動車の特徴を理解し、自分の用途や経済状況にあっているのは軽自動車なのか普通車なのか判断し、自分にぴったりの車を見つけてください。