軽自動車を購入するメリット・デメリットについて詳しく解説!
近年、軽自動車の人気がますます高まっています。車を購入する際に軽自動車を検討する人も多いのではないでしょうか。ここでは軽自動車とはどんな自動車なのか、なぜ人気があるのか、軽自動車を購入するメリットとデメリット、自動車販売店を選ぶ上で意識するべきポイントなど、軽自動車の購入前に知っておくと役立つ情報をまとめました。
そもそも軽自動車とは?
軽自動車とは、車体の大きさや排気量、定員数などが日本独自の規格で定められた四輪車で、具体的には車のサイズが全長3.4m以下・全幅1.48m以下・全高2.0m以下、エンジンの排気量が660cc以下の車が軽自動車になります。
普通車と比較してコンパクトであることが最大の特徴です。定員は普通車が5人以上であるのに対し、軽自動車は最大4名まで、貨物積載量は350kg以下と定められています。普通車のナンバープレートは白色ですが、軽自動車のナンバープレートは黄色に黒文字となります。
新車販売全体に占める軽自動車の割合は2020年には37%となっており、おおよそ3人に1人は軽自動車を選んでいます。軽自動車はとくに西日本で人気が高く、中国地方では49%、近畿地方では50%、九州地方では51%、四国では52%と約半分が軽自動車です。
軽自動車を購入するメリット
なぜ、多くの人が軽自動車を選んでいるのでしょうか。軽自動車を購入するメリットとしてまず挙げられるのは維持費の安さです。軽自動車は車検料、自動車保険料、税金などが普通自動車よりも安く設定されています。
また、高速道路の料金も普通自動車よりも2割ほど安くなります。車両自体の価格も普通自動車と比べてリーズナブルであることが多く、軽自動車は非常にコストパフォーマンスのよい自動車であるといえます。
また、軽自動車は車体自体がコンパクトで小回りが利き、日本の住宅事情や交通事情に合った車です。駐車場で「軽専用」のスペースを目にすることも多いのではないでしょうか。車体が小さいので駐車スペースを見つけやすく、狭い道を走りやすいのも軽自動車の魅力です。ハンドルも切り返しやすく、運転がしやすいので女性にも人気があります。
軽自動車は重量が軽いため、同じ量のガソリンで普通車と比べて2~3倍の距離を走ることもできます。とくに流れのよい一般道を走る場合、軽自動車のほうが普通車よりも燃費のよいことが多いです。
また、軽自動車は登録の際に車庫証明や印鑑証明が不要なことも多いので、購入時の手続きが簡単ですぐに乗り始めることができるのもメリットといえます。軽自動車の車庫証明は地域によっては必要なこともあるので確認してください。
軽自動車を購入するデメリット
では、軽自動車にはどういったデメリットがあるのでしょうか。まず、軽自動車はサイズに規定があるため、普通車と比べて車内空間は狭くなります。また、排気量にも制限があるため坂道や加速時にパワー不足を感じることがあり、高速道路を走る際などにどんどん抜かれてしまうこともあります。
軽自動車の最大定員は4名と定められているうえ、乗員数や荷物が増えるとその分パワーが落ち燃費も悪くなるため、レジャーなど大人数での遠出には不向きといえます。家族の人数が多くてレジャー好き、といった家庭では軽自動車は2台目として購入する方が多いのではないでしょうか。
軽自動車はコンパクトで軽いため、事故が起きた際の衝撃に弱いのもデメリットです。安全性は軽自動車よりも普通自動車に軍配があがります。軽自動車を運転する際は、その特性を認識したうえで安全運転を心がけましょう。
軽自動車販売店を選ぶ上で意識するべきポイント
「すでに欲しい車種が決まっている」「新車がいい」という人はメーカーの販売店で購入しましょう。どんな車がいいか決まっていない場合は、メーカーの販売店では複数メーカーを比較できないので、中古車販売店で複数メーカーの車を比較するといいでしょう。
中古車販売店によって在庫数や取り揃えているボディータイプが異なります。なるべく取り扱い台数の多い販売店を選ぶことで選択肢を増やすことができます。基本的に中古車は新車よりも安く販売されているので、新車は予算オーバーという場合も中古車販売店がいいでしょう。中古車販売店は大手で保証がしっかりしている店が安心です。
保証サービスの内容は店舗によって異なるので、車の安さだけではなく保証内容も、車を購入する店舗を比較する際の検討材料としましょう。店舗を訪れた際は、店舗が清潔で整理整頓されているか、スタッフは質問にきちんと答えてくれるか、購入にかかる諸費用が明確になっているか、試乗ができるかといった点をチェックしてください。インターネットの口コミも参考にするといいでしょう。
軽自動車は車検料や保険料、税金、高速道路料金などが普通自動車よりも安く、コストパフォーマンスに優れた自動車です。中古車販売店で購入すれば、車の購入費用もかなり抑えることができます。お財布は厳しいけれど車が必要という方にもおすすめです。パワーが弱い、大人数の遠出には不向きといった特徴もあるので、自分がどういう車の使い方をするのかを鑑みて、自分にぴったりの一台を見つけてみてください。